十三人の刺客(2010) 睡魔の刺客 ★★☆☆☆
Thirteen Assassins / 三池崇史 / 日・2010年 / 141分 / 製作費 不明 / 興行収入 ¥30億

とても狭い。誰かが何かを言う、何かをするとジリジリと顔に寄るカメラ。前半のそれは良い、だが狼煙が上がった後でさえ200を超える数と言うそれを映せない事。残りが100となったそれを映せない事。
死ぬ往く覚悟を侮蔑するかのように追いすがる台詞、ショット。それは覚悟を決めたはずの彼ら13人でさえ間抜けな阿呆である事。しかしその武士道に対するシニカルさ、そのテーマの退屈さは、単調なアクションと合わさり加速する。
戦を知らぬが戦でしか生きる術がない人間にその存在意義を与える為のバカ殿は、それを受けてさらに生を知る事を知る。つまりそれは民や正義ではない、自らの為に戦う。
っていう事が退屈であり、四肢を捥がれた女を見た役所の武者震い、それだけで終わるべきで直後の台詞、いやそれ以後は全て蛇足。
その戦いも侍であって武士でない者の戦いならば石や泥、崩れた建物の破片、すべてを投げて無様に戦うべき。一部の武士だけが刀を、形骸化されたその象徴を掲げて戦うその無情さがコントラストになり栄える。
結局の所これは無様な死闘ではなく子供のケンカ、それをどう採るか。最後に執着するのは生か死か。もしその "武士道の欺瞞 "を貫くなら、逃げるべき。
あ、伊原剛志の無限流はテンションが上がる。もっとも "そう" である人間が次々と捨て戦うそれは心躍る。
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